地方議会傍聴録第3回/京都府議会決算特別委員会

 京都府議会決算特別委員会を傍聴してきました。今年度の日程は、10月28日から11月10日までの間の9日間。1日(午後1時から4時、5時まで)に1つか2つの部局を対象に、書面審査をするとのことです。実際には何回か行かないと感じがわからないかもと思うのですが、所用のため初日である本日のみ傍聴に行くことにしたわけです。以下、順を追って【情トラ】の感想などなどをご紹介。


1.開会まで

  • 12:40ごろ 傍聴申込みは、委員会開会時刻の30分前から開会までの間ということでしたので、丁度よいイ時間に京都府議会棟に到着。開会時刻は13:00ですので。
  • 12:45 傍聴定員は10名とのこと。もし定員を超過した場合は抽選です、、、が、しかし、傍聴に来たような人はいない。今日って初日ですよね。。
  • 12:50 とりあえず、1階ロビーに申込受付がありましたので、傍聴したい旨を申込み。氏名・住所等を書くよう求められ、素直に記入。このあたりは議会傍聴と同様ですね。違ったのは、名札(ヒモにつるして首にかけるタイプ)に氏名を記入した用紙を挿入し、首からかけてくださいと言われたこと。なんとなくオモローな感じです。さて、肝心の傍聴ですが、抽選も覚悟していたのに、私一人でした。こんなもんなんですかねぇ。
  • 13:00 本日は初日ですので、まず13:00から運営に関する協議の時間があるとのこと。とりあえず、会場がある3階に議会事務局の職員さんに案内していただき、別室で待機してくださいとのこと。少しだけ部屋に一人(イスは10席用意されていたのですがね)にされた後、その職員さんも同じ部屋で待機。「本日のことは何でお知りになられたんですか?」と問われて、「府議会のサイトです」と答えたぐらいで、私としてはボーッと待っていました。
  • 13:15 委員会が開始。直ちに私も会場に移動。用意されていた傍聴席10席のうち、ど真ん中あたりを選んで着席。いやーっ、誰も傍聴人のことなんか気にもしてないみたいですねぇ(気にされても困るけど。)。


2.委員会傍聴の感想

  • 13:15〜 初日ということもあって、まずは、理事者(府職員)側から委員(議員)側に総括説明。出納長により大きく括った数字の説明です。なお、傍聴人には何も資料がもらえないので、本当に何のこっちゃわからん状態にもなりかねないほど。傍聴席の前には府政担当記者席があって、5人の記者さんがいらっしゃっていたのですが、この方々にも説明に使っている分厚い資料は渡されていない模様。渡さないのもどうかと思いますし、渡してくれと要求しないのもどうかと思います。傍聴人に対しても、たまたま私は(なんとなく)分かるから良いようなものですけど、理事者側と委員側が手にしていた資料は貸してくれたってよいのでは! などと思っちまいました。
  • 13:40〜 総括説明が終わり、本日は総務部の審査。府立大学、府立医科大学も対象のようです。まず、ここでも最初に総務部長からの概要報告。「何ページに○○という項目がありまして、これが△△ということになっておりますが、□□こういう理由でございます。」などといった説明がけっこー長めにあり。そんなこと説明されなくても資料を読むだけでわかるやん。
  • 13:50ごろ 概要説明が終わって、委員で「発言される方は挙手を願います。」と委員長から確認。16名の委員の方々が挙手されました。1人あたり10分程度が質疑応答時間だそうです。


3.審査内容に係る感想等
 ここからは、私の意見等も含めて、審査の質疑応答に関してのまとめ。まず、たいへんたいへん非常に非常に気になったのが、本日は「決算」特別委員会であるにもかかわらず、委員の発言のほぼ8割から9割を占めていたのが、先般の台風23号による被害について。
 確かにたいへん重要な問題ですよ。だけど、「決算」に何の関連もない話で、単なる要望を伝えているだけの委員さんもいらっしゃるわけで。自然災害に関しては住民の要望も数多くでてくるものと思いますので、他に災害対策特別会議でも開いたらよいのではないかと。おそらく公式に設置しようとしたら条例だの規則だの手数がかかるのだと思いますが、委員の方々は議員さんなのですから行政との協議の場を設けるなり、要望書をまとめて提出するなりしてはいかがでしょうか。そして、あくまで「決算」特別委員会では「決算」について審査してはいかがか、と。
 もっとも、「決算」に関連するよう心がけた発言をされた方のほうが多かったとも思いますし、もちろん「決算」のことに専念していた方もいらっしゃいました。また、今日は「台風23号」のことだけでも、他の日は「決算」についてきちんと審査されたのかもしれません。何せ総務部には防災監がいらっしゃいますし、初日ということもあってどうしても「台風23号」のことに触れたかったのだろうとも推測できますし。
 しかし、あくまでこの委員会は「決算」の審査をする場であるとの認識を持つべきなのではないかとの指摘だけはしておきたいと思った次第。せっかく40〜50人ぐらい総務部の職員さんがずっと会議室にいるのに、ただ座っていただけの職員さんが9割じゃないですか(他の日もこのような感じだったら。。)。


 そして、これはどうでもいいのですが、府政担当記者席とあって最初は5人ぐらい座られていたのですが、メモをとっている人も一人二人ぐらい、途中からは誰もいなくなるということで、何のための府政担当記者? (私以外)傍聴に来る府民がいないわけですから、府政担当記者さんぐらいは最後まで聴いておかないと、この委員会も密室の議論と同じになってしまうのでは。
 これは傍聴に府民が来たらよいのかもしれませんが、はっきり言って何も面白くなかったのですよ、本日の委員会。その原因は様々考えられるのでしょうけど、ひとつは傍聴するにあたって資料が何も与えられないということでしょうか。審査が終わってないから公開できないという理由があるのかもしれませんが、だとしても、わざわざ傍聴してきている納税者にはその審査の間だけでも貸し出すなりのことをしてくれてよいのではないかと思います。

  • 17:05 途中休憩も挟んで、審査(?)は長引き、終了は17時過ぎ。ふぅ疲れた。けど、なんとなく勉強にはなりました。