京都府知事

知事連続講演会@京都大学公共政策大学院

 第3回目は,とある事情*1のため中止。第4回目は,京都府知事 山田啓二 氏。「社会の絆(ソーシャルキャピタル)で地域力を再生」と題して,たいへん充実したお話を聴かせていただきました。
 以下に,いくつか,印象に残ったことなどを箇条書きにメモ。あくまで,個人的なメモにすぎませんので,私の誤解や理解不足があるかもしれないことには,ご留意ください。

  • 夕張市問題に関して,「あのようなことがあるから,地方分権を推進すべきではない」との見解もあるようだが,貸し手である金融機関の責任について考える必要もあるのではないか。また,「地方分権が確立されていないからこそ,貸し手である金融機関の審査が甘い」ということもできるのではないか。
  • 「住民自治」とは,「地域のことは,その地域に住む人が決める」ということであって,その決め手のひとつに「透明性」ということが挙げられるのではないか。
  • 「社会の絆(人と人とのつながり)」,「個性と活力ある地方」という日本を支えてきた2つの基盤が崩壊の危機にある。
    • ex.麻雀をする男性の減少(1976年:40.7% → 2005年:11.2%),大学生活でいちばん重視すること(1985年:「豊かな人間関係」 → 2005年:「勉強第一」)
    • すさまじい東京一極集中,4兆円を超える東京再開発プロジェクト
  • 地域主権府民協働,信頼と絆などによって,地域力を再生し,東京とはことなるもうひとつの価値を提起することによって,バランスを取り戻す必要があるのではないか。

*1:講師が,和歌山県知事の予定だったので。