パブリックコメント・カレンダー080413

 海難事故の防止及び海上の人命の安全確保のため策定された、1974 年の海上における人命の安全のための国際条約(以下「SOLAS 条約」という。)が発効しており、我が国もSOLAS 条約の締約国となっている。SOLAS 条約及び関連する決議等は、国連の専門機関である国際海事機関(以下「IMO」という。)において、海難の発生状況その他の社会情勢の変化を踏まえ改正等の審議が行われている。
 近年、GPS全地球測位システム)、AIS(船舶自動識別装置)及びECDIS(電子海図情報表示装置)等の新たな航海機器の性能要件の策定や条約要件化が図られたことから、航海用レーダーでこれらの航海機器の情報が適切に標示されるよう、IMO において、レーダーの性能要件の見直し作業が行われていた。その結果、平成16 年12 月の第79 回海上安全委員会(MSC79)において、以下の各決議等を統合しつつAIS 等の航海機器の情報の標示等に関する規定を盛り込んだレーダー、電子プロッティング装置、自動物標追跡装置及び自動衝突予防援助装置の性能要件に関する新たな決議(MSC192(79))が採択された。同性能要件は平成20 年7 月以降に搭載されるレーダー等に適用されることから、これを国内法令で担保するため、航海用具の基準を定める告示(平成14年国土交通省告示第512号)の一部改正を行うこととする。