パブリックコメント・カレンダー090711

 国際的な食料需給が、発展途上国の経済発展等の構造的な要因によりひっ迫していくと見込まれる一方、我が国の食料自給率主要先進国で最低水準であり、食料の安定供給に対する国民の不安が発生している。
 こうした中、我が国の気候風土に適した持続的な食料生産基盤である水田を維持し、これを有効活用していくことは、我が国の食料供給力の強化を図る上で極めて重要である。
 現在、水田面積の約6割で主食用米の需要を賄える状況にあるが、残る約4割の水田における自給率の低い大豆・麦・飼料作物等の生産は、湿田である等の理由で円滑に進んでいない地域も存在しており、水田の活用は不十分となっている。
 このため、水田における大豆・麦・飼料作物等の生産に加え、米粉用や飼料用といった新用途の米穀の生産・利用の拡大・定着に取り組んでいく必要がある。
 この取組は、中長期にわたり継続的・安定的に進めることが重要であり、国としても国家プロジェクトと位置づけ、継続的・安定的な支援を行うこととする。