パブリックコメント・カレンダー090814

新たなコンテンツ市場の開拓・拡大について
 新たな流通メディア及び新たな市場の開拓に向けた新しいコンテンツやビジネスモデルの創出等に関して以下の指摘がなされた。

  • デジタル・コンテンツが流通しない問題の本質である、デジタル・コンテンツの流通のビジネスモデルが育たないことについて今後どのように政府が後押しをしていくのか、ということに議論をシフトすべき段階なのではないか。
  • どのようにして質の高いデジタル・コンテンツを製作し、流通させ付加価値を高めるか、あるいは豊かな暮らしにつなげるかという解決策が、まだ見えていないのではないか。
  • コンテンツと新しいメディアとの歴史的な関係に着目すると、すべてのコンテンツは、メディアの特性に合わせて新たに創造されてきている部分が大きい。新しいメディアが新しいコンテンツを生み出すということが、クリエーターやユーザーにとってもそのメディアを魅力的であると感じる最大の要因。そのため、新しいメディアのオーナーが、そのメディアに向けたコンテンツの創造に向けて極めて積極的な役割を果たすことが非常に重要。
  • 新しい市場に向けて、コンテンツがデジタル化し、特定の機器に依存しないでマルチユースができることが大きな可能性。多くの事業者は共通して新しいメディアに向けマルチユースしたいという希望を持っており、海外のみならず、日本のユーザーが持つ高度な利用環境も利活用し、国内の様々な機器等に向けてのマルチユースも検討すべき。
  • 「デジタル」はあくまでもコンテンツ処理のためのものであり、生きた人間が創っている「コンテンツ」が重要。国を挙げたコンテンツ大国のための議論のはずが、世界屈指のイマジネーション大国の日本で、経済活動や壮大なビジョンが出ず、「ダビング10」や私的録音録画補償金の廃止、ネット法等局地的なテーマに終始しており、日本では新しいコンテンツビジネスについてモデルが描けていない。大きなコンテンツの将来を描くべき。
  • 大きな未来に向かって、日本のコンテンツを世界にビジネスとして打って出ようという議論をしている一方、必ず消費者が機器を買い、無料広告放送でも企業が出す製作費を結果として負担している。違法配信問題についても、消費者は、コスト負担、利便性の低さを強いられている。まさにフェアトレードで、何かコンテンツが高くなるのであれば、対価の還元の当事者としてではなく、消費者が直接物を買うという事で参加していきたい。
  • 日本国内のモバイルは世界で進んでいる。あるモバイルコンテンツサービスでは、サービス開始したばかりにもかかわらず加入者が40 万人に達している。魅力的なコンテンツであればこのような成果が出る。