パブリックコメント・カレンダー091002

 佐賀県では、人口減少・少子高齢化モータリゼーションの進展、県民の価値観の多様化やライフスタイルの変化、環境問題の顕在化、自治体の厳しい財政状況などの社会経済情勢の変化を背景として、都市部においては、中心市街地の空洞化、公共交通の利用者減少、都市の拡大による社会資本の維持管理費の増大などを招いています。また、農村部においては、若年世代の県外流出や高齢化の進展により、地域コミュニティが弱体化し、農林漁業の産業の維持や、自然・生態系・景観の保全、地域固有の伝統文化の継承などが困難となりつつあります。一方、国や地方自治体では行財政改革が推進され、地方分権など国と地方の役割の見直しや社会資本を整備する枠組・体制も議論されています。
  こうした社会の大きな転換期である今日において、県土づくり本部では、これまで策定されている国、県、市町等の将来計画を踏まえ、今日まで培ってきた社会資本ストックを維持・活用しながら、佐賀県らしい自然・生態系・景観を保全し、活力ある産業の振興、暮らしやすい生活環境を実現するために、「佐賀県総合計画2007」に示されている佐賀県の将来像を見据えて社会資本の整備の基本的な方向付けを明らかにすることにしました。