なせば成る/中田宏

 なせば成る―偏差値38からの挑戦 なせば成る―偏差値38からの挑戦中田宏
 5月22日のJLC参考図書ということで、本日(1時間もかからず)読了。非常に読みやすく、各テーマ(小テーマ)ごとに4ページから8ページ程度でまとまっている形式は、その想定している読者層を幅広いところに設定しているんだなぁと感じたところです。「偏差値38からの挑戦」というタイトルからもわかるよーに、学生時代からのエピソードもふんだんに盛り込まれて、実際、高校生などにも読んでもらいたいという思いがあったのでしょう。ただ、だからこそ正直にいうと違和感をもったところもありました。それは受験を暗記ゲームだと断罪していること。確かに暗記中心的な側面があるのも確かなのかもしれません。しかし、ホントにそーか?という気がしてなりませんでした(、個人的には)。なぜなら、良質な入試問題であればあるほど、暗記なんかまったく関係なく、モノの本質をよく考えて掴んでいるかを問うてきているとはいえませんか? 受験を受身的に考えると、暗記的な思考となるような気がします。しかし、例えば、受験勉強において、出題する側の立場にたってみたらどうでしょう。問題作成をしてみるとわかるのですが、よっぽどの理解をしていない限り、適切な解答を出してもらうための手がかりを提示することも、間違った解答にあえて誘導するためのワナをしかけることもできません。このように考えると、それこそ「ちょっとしたきっかけをなにかに応用できる人(P.90)」を育てることにつながるのではないかなぁと感じたのですが、どうでしょう?? ま、ちょっと重箱のスミをつついたよーな気がしてきたので(笑)、ここらでやめておきます(^ー^)