市民裁判員先行記第30回/Winny事件第15回公判

 京都地裁Winny開発者が被告人となった、著作権法違反幇助に係る事件。第15回公判に傍聴に行ってきました。今回は、被告人質問があったわけで、傍聴に来ることが出来る方は、今後、ぜひぜひ来られたほうがヨイと思いますよ。


■傍聴前について

  • 13:00ごろ 傍聴に来られた人数は少ないです、、前回よりも、たぶん。1年前と比べると明確に雲泥の差。
  • 13:10〜 今日は、なぜだか、早くも入廷開始。マイカバンを預け、身体検査(ポケットにモノが入ってないかどうか程度)後、101号法廷に。
  • 13:30ちょい前 開廷。


■本日も、最初から最後まで傍聴しております。閉廷は14:40ごろでした。
◆公判内容については、あくまで【情トラ】の個人的なメモをまとめたものです。全てを再現できているわけでは勿論ありません。特に今回は、書き取れなかった部分が非常に多くあります。また、公判内容記録についても、語尾表現を簡潔にするなど、様々なかたちで【情トラ】の手による編集等も加えていますので、細かいニュアンスなどは全く異なる印象を与えることもあるかと思います。それだけではなく、実際には発言されていないにもかかわらず、【情トラ】が理解した(思い込んだ)ものを勝手に付け加えてしまっている箇所もあるかもしれません(※特に、傍聴録中「?」を付加したものは、メモしてはいるものの、その内容を忘れたもの等ですので、あやしいと考えてください。)。さらには、私の理解不足や事実誤認なども、必ずあるはずです。とまあ、多くの但書がありますので、その旨ご留意されるようお願いいたします。
■なお、これまでの【情トラ】まとめ(概要)は次に掲げています。ご参考まで。
【おっかけ情トラ】市民裁判員先行記 - 【情トラ】附゛録゛


 今回は、弁護側から請求した証人尋問がなされるのかと思っていましたが、弁護側が行った証人の請求は認められないという旨の検察側意見書がだされ、それに対する弁護側からの意見書が提出されるなど経緯があった模様。なので、何と本日は、いきなり「被告人質問」が行われました。皆さん、傍聴に来ればいいのに。興味深い被告人からの供述が聴くことができました。
 なお、入廷したときから、裁判官席、検察官席、弁護人席、そして、証言台の横に(机が置かれて)パソコンモニタがあり、傍聴人席からみて右側の壁には、その映像が映し出されていたので、今日は何が始まるのかと思った次第。さらに、証言台にはマウスとキーボードが、その床にはパソコンが。
 先にこれらが何のために用意されたものかを説明しておくと、被告人がこれまでに作成してきたプログラムを、実際に動かしてみてどのようなものかについて確認するために用意されたものでした*1
 もうひとつ、関係がないことですが、本日は、数多くの修習生が。弁護側に2名(?)、検察側に2名、裁判所側に4名いらっしゃったようです。
 ついでに、もうひとつ。開廷前に検事さんがご自分の資料を、その机の前の床に落としてしまったことに、傍聴人がその旨教えるまで、誰も気づいていなかったようでした*2



■はじめに、裁判長曰く、(おそらく)弁護側からの証人取り調べ請求に対して、検察側から意見書が出されているとのこと。いずれもよろしいか、との問いかけに対し、弁護側から「(反対の)陳述します」ということで、弁護側が請求する証人尋問の必要性について意見書を読み上げることに。その内容は、おおよそ次のとおり。

    • 検察は、冒頭陳述にて「(Winnyが)もっぱら著作権侵害を助長させるような、効率的で匿名性が高い機能を持つ」ことを問題視していた。
    • そうした技術開発の是非が争点になるというのであれば、その前提として、第三者の専門家による当該技術の説明が必要になるはずである。
    • よって、Winnyの技術的価値に関して、ネットワーク技術などに高い見識を有する第三者の学識経験者である 村井純 氏を証人として請求する。
    • 検察側からは、この証人請求は関連性がないと意見書に記し、技術的観点について被告人質問によれば充分としているが、これが開発意図はWinny開発者でなければわからないと主張しているのであれば、その意見は失当である。
    • 技術的観点について、被告人質問は、その開発意図などといった主観的なものに関して行い、第三者である学識経験者に対する証人尋問によって、客観的な価値評価などを明らかにすべきである。


■続いて、裁判長から、検察側が新たな証拠取調べ請求が出されたとのこと。甲241号証、242号証であって、241号証が(被告人に対する弁護人の)接見状況証拠、242号証が出入状況証拠(?)。これらについて弁護側は同意するとし、裁判長も、「では、取り調べます」とのこと。
■ということで、本日は、被告人質問。基本的に、被告人のこれまでの経歴とつくってきたプログラムについて質問回答がなされました。
■最初に、弁護人から、壁にも映し出されているパソコン画面を録画したいとのことで、ビデオでの録画をしたいという求め。裁判長から検察官に対して、「何か意見は?」と尋ねられたところ、「いえ」とのお答えでしたので、録画開始した模様。




◆被告人に対する弁護側からの質問

  • (弁護人(特に注記がなければ、以下同じ))今回は、あなたの経歴とこれまでにつくってきたプログラムについて質問します。経歴については争いのないところなので、誘導していきますね
    • (被告人(特に注記がなければ、以下同じ))はい
  • プログラムは小学生のころに、電気屋のパソコンで作成したことがあるそうですね
    • はい
  • どの程度のものだったのか
    • 店頭で作って、デモで使っていいかと言われる程度
  • どのような試験なのか
    • 二種がプログラミングに関する基本的な知識などを問うもので、一種がいわゆる上級となる
  • それらの試験に合格するのは、一般的にはどのような評価なのか
    • 旧試験の一種は、大学卒業程度が対象とされていたので、(高校生で合格する者は)あまりいなかったのではないか
  • 茨城大学工学部情報工学科(?)では、どのような研究をしたのか
    • シミュレーション環境に関する研究
  • 工学博士も取得したのか
    • はい
  • ソフトウェアはずっと作成していたのか
  • それは
    • フライトシミュレータ
  • いつつくったのか
    • 大学にいること
  • 何年か
    • 1997年(ソフトのバージョン情報を確認して)
  • これはミサイルが出るのか
    • はい
  • 実際に動かせますか
    • はい
  • ※被告人が、実際にNekoFlightを起動し、動かしてみせる。
  • このような糸をひくミサイルは当時珍しかったのか(?)
    • 当時3Dハードウェアがなかったので
  • 高度な技術か(?←これは特に自信ありません)
    • うん、まあ、そうかもしれません
  • 飛行機があらわれませんが
    • 古いタイプのものですので
  • 開発したのは
    • みなさんからの要望があったから
  • ※被告人が、バージョンアップしたNekoFlightを起動し、動かしてみせる。
  • 飛行機が映るようになっていますね
    • はい
  • いつつくったのか
    • 1999年(ソフトのバージョン情報を確認して)
  • 改良した点は
    • まず、見かけがかわっている
  • それ以外では
  • そのほかは
    • 宇宙空間にいっても計算ができます。比較的好評だったのが、高度を上げると地球をみることができるということ
  • それらはユーザーの意見を取り入れて行った開発か
    • はい
  • そういった意見は今でもあるのか
    • たくさんある
  • どんな意見か
    • 地球に戻る時に、機体が赤くなるようにしてほしいなど
  • ユーザーの意見を取り入れるのはなぜか
    • 多くの方にみてもらえば、技術的に私が気づかないところへの指摘もある
  • そこではグラフィックに関する技術などを得たとのことだが、それはプログラム開発に役に立ったか
    • 役に立った
  • 日本原子力研究所を原研と略させてもらう。原研ではどのような仕事をしていたのか
    • スーパーコンピュータ用のプログラムを組む技術屋
  • そのときに論文などは著しているか
    • いくつか出ている
  • どんなものか
    • スーパーコンピュータをネットワーク上でつないで、高速で動かす技術など(?)
  • そういうのは何というのか
    • 分散コンピューティング
  • 原研ではシミュレーションも行ったのか
    • CGの応用ですので、可視化の技術として
  • 可視化とは
    • 字で書けばそのままわかるように、見えるようにすることであり、スーパーコンピュータは数字やデータの羅列なので、グラフィックの技術を用いて、人間の眼に見えるようにすることである
  • 今回、そういったソフトはあるか
    • ま、ひとつもっている
  • これは何か
    • 銀河系のシミュレーション。スターボウという現象を可視化したもの
  • (裁判長から)ちょっと待って
  • ※注 【情トラ】このあたりは、特に内容的にも一般的に聞き慣れない用語であり、かつ、話し方も早口であったので、充分に聴き取れていません。
  • (弁護側から)光の交差ですね
  • (弁護人(特に注記がなければ、以下同じ))そのスターボウとは、実際に観察できるのか
    • (被告人(特に注記がなければ、以下同じ))このように見えるだろうという予測である
  • 誰も見たことがないものか
    • シミュレーションとはそういうものですから
  • 講演は行ったことがあるか
    • はい
  • どこで
    • 一般的によく知られているのは、CEDECでのもの
  • セデックとは、どういうところか
    • ゲーム業界の場
  • ※注 【情トラ】次に掲げるとおり
  • どういう技術について
    • 一言でいうと、AB法
  • どのようなものか
    • 物体の動きを数値計算する際に、従来は物体にかかる力を数値積分していたのであるが、それをより簡易に行うもの(?)
  • 従来の手法は、どのような問題があったのか
    • 複雑な形状では動きが滑らかではなかったり、物と物がぶつかったとき、衝突したときの物体の動き(?)
  • AB法は基礎理論か
    • 比較的知られているもの
  • 実際に何らかのソフトを動かせるか
  • どのような特徴があるか
    • はねる水は、この頃珍しかったのではないか(?)
  • ※注 【情トラ】このあたり、被告人が3つほどのソフトを起動し、実際に動かしています。ネット上で確認できたものについては、リンクしておきましたが、ボールレンダ(?)と言っていたものは見つけることが出来なかったので、掲載していません。また、このあたり、メモをとるのはほとんど無理でした、スミマセン。
  • (被告人が比較的早口だったので)もうちょっとゆっくりしゃべりましょう
  • 他には
  • このアニメボディは商品化されたのか
    • エクス・ツールズから商品化したいのでという依頼があり、商品化された
  • 実際に動かしてください
    • ※被告人がソフト(PhysiAnime*3(フィジアニメ))を起動し、動かしてみせる。いろいろと解説もあり。ここもメモは無理でした。。
  • 平成12年にエクス・ツールズに入り、PhysiAnimeをつくったのか
    • はい
  • 平成12年、13年には、未踏ソフトウェアに参加したか
    • はい
  • 未踏ソフトウェアとは
    • 経済産業省の事業であり、それにグループで参加し、そのなかで物理シミュレーション部分を担当した
    • ※注 【情トラ】次に掲げるもののようですね(平成12年度はPDFです)
    • 平成12年度
    • 平成13年度
  • その成果は
    • グループ代表者が、2年連続で、天才プログラマーに選ばれている
  • このようなソフトに対する評価は、一般人と技術者では違うのか
    • アルゴリズムをみせるためのソフトであり、一般の人と技術者が観る点は異なる
  • どのような立場か
    • 学生さんを教える立場。実際に動かすプログラムを組むことが得意なので、そうしたことを
  • 現在は
    • ない。保釈条件の都合ですね
  • 自分で得意だと思う分野は
    • 3D関連、シミュレーション関連
  • その特徴は
    • 商品としてではなく実験的なものである
  • 基礎理論を考えるということか(?)
    • 何か面白いアイデアを思いついて、それをつくってみせることが、私にとっては表現なのである
  • 甲26号証を提示します。このことですか
    • 間違いありません
  • 作者のたわごととして、ワイヤーのページに「どーも、暇プロの方に走ってしまう」とあるが
    • 私の趣味ですので
  • 「趣味プロ」とあるのは
    • 同じ意味です
  • 公開されている作品は暇つぶしにつくったものか
    • そんなんばっかりです
  • 比較的わかりやすいものはあるか
    • http://homepage1.nifty.com/kaneko/snow.htm
    • ※被告人が、ひとつのソフトを起動し、動かしてみせる。
    • 3Dで横から見るだけではなく、上から見たりできる。まっすぐ動かしているのだが、交差するため、ユラユラ動くことになる。実際の雪も同じように動くはず(?)
  • これも暇つぶしか
    • なんとなく雪がみたかったから
  • いつつくったのか
    • 原研にいたころ、2002年ごろか。3D技術の啓蒙として作成し、公開した
  • 技術を公開したということか
    • 技術をもっていってください、技術を公開して、そこから得てもらったものが、さらなる開発につながればいい
  • 啓蒙とは、技術の発展を促すという意味か
    • そういうことです、そういうことです
  • どのように思うか
    • 盗作はダメだが、そもそも参考にしてもらうために公開しているので、願うところであり、どうぞつくって下さいという気持ち
  • これまでにつくったソフトからすれば、Winnyは異色なソフトではないか
    • 仕事ではいくつか
  • どうしてこれまでにつくらなかったのか
    • イデアを思いついたときにプログラムをつくるのであって、それまでは思いつかなかったので
  • 逆に言えば、思いついたからつくったのか
    • はい
  • Winnyのアイデアについては次回(の被告人質問のとき)に
    • はい
  • Winnyとはどのようなソフトか
    • 共有するだけのソフト。掲示板のログを分散させるなど
  • Winnyは、他の分野に応用できるか
    • データを共有することであれば、何にでも応用ができる
  • たとえば
    • 思いつくのは、ネットゲーム
  • 3Dのデータを共有するなどか
    • まっ、そうです
    • ※注 被告人がフィジアニメを使って簡単に説明をしようとする。
    • キャラクターはそれぞれ別個に動かすが、複雑な地形などは共有する(?)
  • 応用例をつくっていましたか
    • はい、まあ、うん。私一人でやっていたわけではないので。ネットワーク上で空間を共有するようなもの(?)
  • その開発は
    • とまっちゃっている
  • とりあえず、本日の弁護人からの質問は以上です。

◆弁護人からの被告人質問は終了。


■検察官からの被告人質問。

  • (検察官(特に注記がなければ、以下同じ))本日、答えた経歴やソフトプログラムに関しては、警察官の取調べでも説明したのか
    • (被告人(特に注記がなければ、以下同じ))一応、行いました
  • 一応とは、これほど詳しくはないということか
    • はい
  • 警察からどのようなことを聴かれたのか(?)
  • (弁護人から)異議あり。何を尋ねたいのか
  • (検察官から)甲26号証添付資料を弁護人も用いていたが、不同意ということなので、その資料がどのように作成されたのか、その経緯を尋ねたい(?)
  • (裁判長から)この調書の添付資料の扱いをどのようにしようか思っていたのですが、弁護人どうですか
  • (弁護人から)添付資料については、同意します
  • (検察官から)証人は、、
  • (裁判長から)被告人です
  • (検察官から)ああ、被告人は、(Winnyの(?))バージョンアップをしたのか
    • (被告人)たぶん
  • (添付資料にある)作者のたわごととは、あなたが書いたのか
    • はい
  • そのたわごとに、「最近は裏で暗躍してる*4」とあるが、これはどういうことか
    • これは、Wさん*5のところでのこと(?)
  • どういうことか
    • 答えられない
  • Winnyも暇つぶしでつくったのか
    • たぶん暇つぶしで
  • そういうことを2ちゃんねるに書き込んだことはあるか
    • 記憶にありません
  • 記憶にないんですか
  • (弁護人から)主尋問の範囲内をこえている
  • (検察官から)これは被告人質問なので
  • Winnyを応用したものの開発のアイデアはいつから(?)
    • (バージョン)1のころに、アイデア自体は
  • いつから開発は(?)
    • うーん、そこはすみませんが、黙っています

■検察側からの被告人質問は終了。


◆以下は、今後のことについて。

  • (裁判長から)(弁護側が求めている)証人については(、検察側から意見書が出されてはいますが)、裁判所としては採用します。よって、次回は、一旦、被告人質問を中断して、証人尋問とします。それで、時間なのですが。
  • (弁護人から)余裕をもって2時間いただきたい
  • (裁判長から)反対尋問には
  • (検察官から)そのときにならないとわからないが、それほどかからないと思います(?)
  • (裁判長から)それでは、時間が余れば被告人質問の続きということでよろしいですか(?)
  • (弁護人から)いや、時間は、、(?)
  • (裁判長から)今後の進行ですが、被告人質問には、あとどれぐらいかかりそうですか
  • (弁護人から)あと、最低でも2開廷は。
  • (裁判長から)それでは、添付資料は、証拠書類の本体にとめている分をばらして、提出は後ほどに。取調べは行ったということで。本日は、これで終わります。
  • 【情トラ】感想

 念のため、もう一度注意書きを。今回の傍聴録も、全てを再現できているわけでは勿論ありませんし、書き取れなかった部分が非常に多くあります。また、様々なかたちで【情トラ】の手による編集等も加えています。それだけではなく、【情トラ】が理解した(思い込んだ)ものを勝手に付け加えてしまっている箇所もあるかもしれません。さらには、私の理解不足や事実誤認なども、必ずあるはずです。その旨、ご注意ください。
 今回は、被告人質問で、被告人のこれまでの経歴と開発・作成してきたプログラムの説明及び実際の実演がなされ、たいへん興味深かったです。誤解をおそれず、被告人に対する個人的な印象を記さねばならないとした場合に、【情トラ】がどのようなことを書くかということを考えてみると、、おそらくは非常に優秀な「技術者」であるといった雰囲気を有していること、そして、ホントにプログラミングが趣味であり、それを自己表現の一種としてきた方なのだろうなぁということぐらいでしょうか。
 当然ながら、これらは、今日の短い時間のなか、それも被告人質問に対する回答とそのプログラムの実演だけを見聞きしての印象ですし、この傍聴録を作成するにあたって、様々な検索を行うなかで読んだエントリなどにも影響を受けている可能性はありますけど(※その検索結果の一部は、本文中にリンクしていますので、ご参考まで。)。
 ただ、そうして好意的にみたうえで、今日の質問に対する受け答えをふりかえると、弁護人からの質問にかなり早口で答えられていたことは、その優秀さを表す反面、一般的な理解をこえる印象を受けかねないということもあるかもしれませんし、検察官からの質問に対して(、傍から見れば)、対抗的な感じを受けなくもなかったこともないかなーという感じです(とはいっても、私だって被告人として証言台に立てば、緊張すること間違いないわけで、やっぱり仕方ねぇかなーと思うところですが。)。


 とまあ、あくまで感想にしか過ぎない感想を書いてみたうえで。
 次回ですが、10月3日(月)13:30から、村井純 氏を証人として、尋問が行われます(【9/20追記】村井氏の証人尋問は期日変更となったようです*6。)。そして、次々回11月7日(月)13:30からの公判では、おそらくWinnyの開発アイデアやその開発経緯等が被告人質問として尋ねられると思われます。
 この両日とも(そして、おそらくその次も)、私は、1時間程度しか傍聴できません。そのため、傍聴録は非常に中途半端なものとなることとなります。ですので、是非ともどなたか実際に傍聴に来られ、その内容をまとめていただけるように、切に希望いたします。そして、それを御自分のblogなり、Webサイトなりに公開していただければアリガタイのですが、それが難しいという場合は、傍聴メモだけでもしていただき、私にお渡しいただければ、ここにupしたいとも考えているところです。
 なお、私自身としても、知り合いと一緒に傍聴し、私が帰ったあとの聴けない部分を、その知人にメモってもらえないかなとは考えていますが、これはまだどうなるかわかりません。
 というわけで、以上のような私の希望を叶えていただけるような奇特な方がいらっしゃれば、何とぞよろしくお願いいたします*7


【参考】
京都新聞電子版より。

(略)
 ウィニーの以前に開発した立体画像のソフトなどに関して「商品というより実験的なソフトが多い。面白いアイデアがあればつくって見せるのが、私にとっての表現だ」と説明。ウィニーも同様であるとした上で、ウィニーの応用法については「インターネット上のゲームで、立体画像などのデータを共有できる。(その構想は)ウィニーをつくっているころからあった」と話した。ウィニーを開発したきっかけを問う質問には「多分ひまだからつくった」と答えた。
お知らせ : 京都新聞

*1:モニタ等は、弁護人・被告人側で新品を購入して用意したのかな?

*2:内緒の話ですが、その旨指摘したのは。。

*3:自律型3Dアニメーションオーサリングソフト、とのこと。

*4:2002年6月27日の書き込みだと思われます

*5:一応、仮名にしておきます。

*6:http://danblog.cocolog-nifty.com/index/2005/09/post_c5b6.html より。

*7:メールでもいただければ。joho_triangle@hotmail.com