雑感
とりあえず、選挙の結果を受けての雑感。投票率があがったことに特に注目。ただし、その要因は何かと問われたら、あの「郵政民営化に、賛成か、反対か。それを国民のみなさんに訊いてみたかった」という(直接呼びかけられ、訴えかけられる)言葉の解り易さ(及び力強さ)が、やっぱり、まず最初に挙げられるのではないかと思ってしまうわけでもあり。そして、そうした郵政民営化を断固やり遂げるという小泉さんの姿勢*1に、これまでのように棄権ではなく、1票を投じた有権者が多かったのでは、、などと考えたりなんかしたりして。
鬼が笑うかもしれませんが、次回の選挙*2にて、同程度またはそれ以上の投票率が得られるのか、興味があるところです。
- 今回と同様に、わかりやすい(≒メディア映えする)争点設定ができるのか
- そうしたワンイシューでの争点ではなく、個々別々の政策内容を比較検討する流れができるのか
- または、今回は投票した無党派層が棄権してしまい、投票率がまた落ち込むのか
- それとも、、、
あと、もうひとつ。「政策形成/実施システム=統治構造」の大きな変化が生じている(生じてくる)感じが。なんとなく思うことは、選挙の際には、ワンイシューとなってしまっても仕方がないかもしれないこと。そして、個々別々の政策内容については、政策決定前の事前関与(パブリックコメント等)と政策実施後の事後評価の仕組みが有効に機能できたら、それで良いのではないかということ。極論ですが。
いくら「ブログ選挙」「ネット選挙」と騒がれても、政策や法案などの本質的な議論を正面からやっていかなければ、(選挙への)影響力は出ないでしょう<「ネットでまじめな議論を」 はてな近藤淳也さんインタビュー - 衆議院選挙2005 ブログ選挙ポータルから。なお、「選挙への」という括弧書きは、引用者による。>
政策や法案などの本質的な議論を正面からやっていくことにより、「選挙への影響力」を出すのではなく、「その政策や法案そのものへの影響力」を出すという考えはどんなもんなのかなーと。