多様な視点から検証する機会を確保する手続(となりうるもの)

 先般のエントリの一部に関して,branchさんから言及いただく。特に「正直な感想」及びそれに続く解説等に感謝。
パブリックコメント手続を経なかったものの効力はどうなる? - 【情トラ】附゛録゛

 今般の構想そのものに対する反対をパブコメで表明したことについて、当該構想を現実のものとするための電波法改正について各省協議の場で反対(議論)することと比較して主張されるような意義があるだろうか、というと、やはりそれもほとんどないんじゃないのかなぁ、あんまり期待しないほうがいいんじゃないの、というのが正直な感想である。
続・航海日誌 2007年7月27日(金)分エントリ

 もっとも,先般のエントリで(拙いながらも*1)記しておきたかったこととは,今回の経産省の意見提出が,現状のパブコメ制度の活用法として,「意義がある」とか「期待する」といったものではなく,次に掲げるエントリからの引用と同じ趣旨から,各省間調整についても,「国民に対する情報公開ないし情報アーカイブ化」がなされることを「期待している」次第であって,それには,そうした機能を有するパブコメ制度をより一層活用する方法(もちろん,現状のパブコメ制度の改善等を含む。)が考えられないかということでありやす,ということを念のため*2

 特定の関係者間だけで調整が完結しないように、多様な視点から検証する機会を確保する手続(となりうるもの)のひとつがパブリックコメント制度だと思っているわけでして。そして、その結果、多くの納得を得ることを達成できうるのではないかと考え、それにボチボチと取り組んでいるわけなのでして。
 「特定の視点だけからではなく、多様な視点からみて、できるだけの納得を得られるように」
45年間の裁判官生活をふりかえって@法科大学院連続講演会第1回 - 【情トラ】附゛録゛

*1:いや,そういう本エントリもわかりにくい,と自省はしています。

*2:たとえば,各省協議が主戦場ならば,その各省協議について「国民に対する情報公開ないし情報アーカイブ化」がなされればよいなーと,いったことも含みます。