パブリックコメント・カレンダー080829

 現在は洋画、日本画、書、写真、工芸、彫塑、華道の7部門で構成されています。こうした伝統的な部門設定では該当する部門がなく、応募することができない作品(新しい空間造形等)が増えていました。
 改革案では、募集部門を「絵画・写真・書・立体造形」の4つに再編し、作品の素材や寸法の制限を可能な限り無くします。
 この改革によって、これまで応募することさえできなかった、幅広い分野の新たな息吹に満ちた作品を受け入れることが可能になります。より多くの方々に興味・関心を持って関わって頂ける公募展として、より一層親しまれることを期待します。
※なお、華道部門については、美術館での展示が物理的に難しいため、別会場での開催も含めて取り扱いを検討しました。しかし、以下に示すような華道部門の現状を考慮すると、同部門を継続する意義が見いだしがたいため、募集をとりやめることとしました。

  • 応募者数が極端に少ないこと(過去5年間の平均応募者数=10人/年)
  • 入選率が極端に高すぎること(過去5年間の入選率=99.7%)
  • 展示点数の6割以上が招待者による無鑑査作品であること
  • 生け花の特性として、審査時点の作品を展示することができないということ

【美術館での展示が物理的に難しい理由】
 害虫や有害菌が貴重な美術作品に害を与えることがないように、「美術館内には生け花を持ち込まない」という基本的なルールがあるため。必要に応じて薬剤による燻蒸処理を施し、害虫対策を行う必要があるが、生け花はその処理に耐えられない。