日本の進路を問う/NHK「21世紀日本の課題安全保障」プロジェクト

 日本の進路を問う―NHKスペシャル 21世紀日本の課題安全保障 日本の進路を問う―NHKスペシャル 21世紀日本の課題安全保障NHK「21世紀日本の課題安全保障」プロジェクト
 これもオモシロかったです、対決的なやりとりが。内容はびみょー。何がびみょーかというと、中曽根康弘氏が大江健三郎氏の言葉に対して曰く「空想的平和主義<p.32>」との指摘があったのですが、【情トラ】の個人的印象では、どちらもコインの表裏にみえたのです。つまりは、憲法を守るということによる平和主義も、現実的に軍事力による国際安定をはかる考えも、どちらも平和というものを、あまりにも大くくりにしてしまい過ぎやしないかってことです(実際の戦争を知らない【情トラ】がこう評するのは僭越ですが。)。何であれ、たくさんの事件や交渉、考え、思惑などの積み重ねのうえで、事は発生し、進んでいくわけであり、その個々の事態に個別に対応して、最大限の努力を重ねていかない限りは、単なる「祈り」か「居直り」にしかならないのではないかと。
 どーですかね、中曽根さんと大江さん?