都道府県知事年金未納問題

■各県知事の年金未納状況、まとめておきましょー。

○5月7日公表 宮崎県/安藤忠恕知事(県職員を退職した98年4月から01年2月までの2年11カ月間)、 三重県/野呂昭彦知事(衆院議員だった父の秘書時代の73〜83年の間の通算3回で計4カ月分)、 沖縄県/稲嶺恵一知事(73年に民間企業から別の会社に移る間の37日間)、 岐阜県梶原拓知事(知事選に立候補するため副知事を辞めた際の88年10月〜89年1月の4カ月間)。
○5月10日公表 愛知県/神田真秋知事(弁護士登録直後の76年5月〜8月の4カ月間)、 秋田県寺田典城知事(大学卒業後、定職につかなかった65年4月からの約2年7カ月間、国民年金が未納。その後、建設会社社長に就任した直後の約1年8カ月間は、会社の財務状況が悪く、厚生年金に未加入)、 長崎県金子原二郎知事(旧建設省政務次官を務めていた90年2月から12月の11カ月間)。
○5月11日公表 岡山県石井正弘知事(知事選出馬のため行政官庁を退職した96年7月から初当選の同年10月までの4か月間)、 和歌山県木村良樹知事(知事選出馬のため行政官庁を退職した00年7月から1か月間)、 栃木県/福田昭夫知事(今市市財政課長を辞職してから同市長に就任するまでの91年1月16日〜4月20日の約3カ月間)、 山梨県/山本栄彦知事(会社員をやめて自営業となった62年10月から67年3月までの4年半)。
○5月12日公表 茨城県/橋本昌知事(93年8月25日に自治省を退職し、9月26日、知事に初当選する間にかかる93年8月の1カ月分)。
○5月14日公表 東京都/石原慎太郎知事(数回にわたって計約8年間)


■以下は、上記のソース記事を私的に保存。
 http://www.asahi.com/politics/update/0510/014.html (朝日新聞

愛知、秋田、長崎3県の知事は10日、国民年金の未払い時期があったと発表した。
 愛知県の神田真秋知事は、76年5月〜8月の4カ月間、未納だった。神田知事は「年金制度の理解が必ずしも十分でなかったため、一時的に未加入の状態が生じたものと思うが、遺憾に思っている」というコメントを出した。
 秋田県寺田典城知事は、大学卒業後、定職につかなかった65年4月からの約2年7カ月間、国民年金が未納。その後、建設会社社長に就任した直後の約1年8カ月間は、会社の財務状況が悪く、厚生年金に未加入だった。
 寺田知事は「入っていなかったことは事実だが、自分としては恥じることはない」と述べた。「年金制度はもう少し、単純化すべきだと思う。基礎年金については税金で国が対応すべきだ」と強調した。
 長崎県金子原二郎知事は、旧建設省政務次官を務めていた90年2月から12月の11カ月間、国民年金の保険料を払っていなかった。
 金子知事は「公的立場にいる者として大変遺憾に思う。年金制度改革が議論される中、県民の皆様に申し訳なく反省している」との談話を出した。

 年金未納自体に関しては特にコメントはしませんが、個人的に気になったのが、「なぜ、これら3つの県知事が同日に発表した(orできた)のか?」ということです。まさか、全国一斉にそれぞれ照会をかけた結果、未納だったのがこの方々だけで、ならば(個別に発表するよりも)同日に発表しましょうかと協議されたりしたのでしょうか???(←いや、協議するのがワルイと一方的にいうわけではありませんし、あくまで個人的な推測ですよ!、、それとも、朝日新聞の記者が全国に照会かけて、その結果を同時に公表しようとしたので、時期が揃ってしまったのか??)

■追記:やっぱり、朝日新聞からの照会によるものみたいですね。5月7日付の記事を私的に保存。
http://www.asahi.com/politics/update/0507/018.html (朝日新聞

政治家らの国民年金保険料の未納問題が広がりを見せる。朝日新聞社は7日、47都道府県の知事の実態について調査した。岐阜、三重、宮崎、沖縄の4県の知事が期間は短かったものの「未納があった」と発表。32人が「未納なし」、11人が「調査中」「未調査」と答えた。
 「未納」を公表した4知事は、いずれも「気づかなかった」という。
 宮崎県の安藤忠恕知事は、県職員を退職した98年4月から01年2月までの2年11カ月間。「不勉強でおわびしたい」と述べ、期末手当の返上や減給などを検討中だ。
 三重県の野呂昭彦知事は衆院議員だった父の秘書時代の73〜83年の間の通算3回で計4カ月分。会社員から秘書になった際などの「手続きのずれ」で、「日常的にある話だと思う。税制度でやれば未納問題はない」と指摘する。
 沖縄県の稲嶺恵一知事は、73年に民間企業から別の会社に移る間の37日間。自身の未納が明らかになる前の記者会見では「選ばれた人は細かい配慮が必要」と語り、福田官房長官引責辞任を「大変残念。内閣の要として重大な決意があったのだろう」とした。
 全国知事会長を務める岐阜県梶原拓知事は88年10月〜89年1月の4カ月間。知事選に立候補するため副知事を辞めた際、加入義務を知らされず、そのままになっていたという。
 「気づかなかったではすまされない。誠に申し訳ない」と陳謝した上で「自動的に国民年金に加入する制度にした方がいい。加入義務を社会保険事務局が通知してくれれば良かった」と語った。
 一方、「現在調査中」とした東京都の石原慎太郎知事は「逃げ口上じゃないけど、全部奥さんに任せていて、奥さんもよくわからないというんで、今、一生懸命調べています」。千葉県の堂本暁子知事らも「調査中」とした。
 「未納はない」と回答したのは長野県の田中康夫知事ら。この中にも「制度が複雑すぎる」と指摘する声は多かった。
 北海道の高橋はるみ知事は「政治家が改めて襟をただす必要があるが、わかりにくさや手続き面も問題。国民的合意のもとに改革すべきだ」。
 宮城県浅野史郎知事も、政治家の未納に「弁解の余地はない」としつつも、「背景には、実質的には任意加入に近く、制度的限界もある」とした。
 山形県高橋和雄知事は「かけ損と思わせる年金制度は成り立たない」と指摘。鳥取県片山善博知事は「魔女狩りのような雰囲気がおかしい。未納ばかりが問題にされ、年金改革の本質的な議論がない方が問題」とみる。

■その後の状況も私的に保存。
http://www.asahi.com/politics/update/0511/010.html (朝日新聞

山梨県の山本栄彦知事は11日、62年10月から67年3月までの4年半、国民年金保険料が未納だったと発表した。朝日新聞社が全国の知事を対象に行った調査には「86年以降は未納、未加入ともにない」と回答していたが、その後、社会保険庁に問い合わせて分かったという。
 山本知事によると、会社員をやめて自営業となった62年10月に国民年金への切り替えを忘れたという。未納額は計5700円。「国民年金制度が発足したばかりで、私の理解が足りなかった」と話している。

http://newsflash.nifty.com/news/topics/nenkin/tp__yomiuri_20040511ia01.htm (読売新聞)

石井正弘・岡山、木村良樹・和歌山両県知事は11日、知事選出馬のため行政官庁を退職した時期に国民年金が未払いだったことを明らかにした。
 未払い期間は、石井知事は1996年7月から初当選の同年10月までの4か月間。木村知事は2000年7月から1か月間。2人は「認識不足で申し訳ない」としている。

http://www.asahi.com/politics/update/0512/006.html (朝日新聞

茨城県の橋本昌知事は12日、93年8月の1カ月分の国民年金保険料が未納だったと発表した。
 橋本知事は93年8月25日に自治省を退職し、9月26日、知事に初当選した。8月分の国家公務員共済年金は納めていたが、この掛け金が9月20日に還付された。その分は、国民年金として納付すべきだったところを、手続きを忘れたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000001-mai-l09 (毎日新聞

福田昭夫知事は11日の定例記者会見で、今市市財政課長を辞職してから同市長に就任するまでの91年1月16日〜4月20日の約3カ月間、国民年金の保険料が未納だったと明らかにした。「私の不徳の致すところで弁解のしようがないが、13年前のことなので全く記憶にない」と釈明した。
 同市職員時代に加入していた共済年金が辞職と同時に自動打ち切りとなった際、国民年金への加入手続きをしなかったためで、同市長就任以降は共済年金に復帰した。同市長を辞職して知事に就任するまで(00年9月21日〜12月8日)の同じような期間には、同市役所が国民年金の納付用紙を渡してくれたため納付したといい、福田知事は「3年前と13年前では(市役所の)事務手続きに違いがあったのかもしれない」と述べた。
 福田知事はこれまで報道機関などに「未納はない」と答えてきたが、全国知事会会長の梶原拓岐阜県知事に未納期間があったことが7日に判明したため、改めて社会保険事務所に問い合わせたところ、未納の事実が分かったという。
 自身の責任について、福田知事は「おわび申し上げるしかない」と繰り返し陳謝した。未納問題が多発する事態に対しては「弁解がましくなるが、一番の問題は年金の仕組みが複雑なことだ。年金が一本化されて、誰でもわかりやすくなり、国民に周知徹底させることが大切だ」と述べた。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040514k0000m010161000c.html (毎日新聞

 石原慎太郎東京都知事が数回にわたって計約8年間、年金保険料を支払っていなかったことが分かった。14日の定例記者会見で本人が詳細を明らかにする見通し。
 石原知事は4月30日の会見で納付実績を尋ねられ、「今、一生懸命調べているところ」と答え、毎日新聞のアンケートにも「調査中」と回答していた。
 関係者によると、以前担当していた税理士が他界したことなどから調査に時間がかかったが、年金への加入が義務づけられた86年以降も含め計約8年間、未納期間があることが判明したという。