そして、警官は奔る /日明恩

 そして、警官は奔る そして、警官は奔る日明恩
 以前、読んだシリーズ1作目「それでも、警官は微笑う」と比べるとしたら、オモシロかった気がする、この2作目。何が違うかというと、読んでいてハデなシーンと感じる場面は少なくなって、読んでいて考えさせられる(=読者に考えさせようと、著者が意図しているであろう)場面が多くなっていたのではないかと思います。「両立が困難」なのに、「両立が望ましい」という「ジレンマ」を抱えた問題を提示することによって、いずれを優先するのかについて考えさせること。ハデなシーンがより目立った前作から、ガラっと話の読ませ方を変えたのかなって感じた次第です(※【情トラ】の好みは、2作目のほー。)。