みんなの裁判官を!

 本日は、裁判の傍聴ではなく、裁判員制度とも毛色が違うのですけど、京都弁護士会館で開催された「みんなの裁判官を!」という裁判官制度改革シンポジウムについて。なんでも裁判官の選任過程に市民の声を反映する制度として、「下級裁判所裁判官指名諮問委員会」が設置されたとのこと。また、新しい裁判官人事評価制度が導入されたということについてのお話っつーことでしたので、興味をもって参加させていただいたわけです。
http://courtdomino2.courts.go.jp/oshirase.nsf/0/e50162297bcbecb549256d1900052bd1?OpenDocument
http://courtdomino2.courts.go.jp/oshirase.nsf/0/09f3ad9351bdf39d49256e69000d041d?OpenDocument

 で、お話を伺った感想としては、直接的に「一般市民の声」を反映する制度ではないわけなのですね、ということ。まっ、そりゃーそーでしょうという気もしますが、裁判員制度が開始されれば、おそらくは、裁判員による裁判官評価制度を求める声も高まってくるような気がします(紹介されておられたハワイの事例のように。)。その際に、どのような制度を導入するのか、現時点からその他モロモロの諸問題と同じように考えておく必要があるかもしれませんね。


 それはそれでさておき、本日のシンポジウムの内容はというと(、【情トラ】が想定していたものとは違いましたが)たいへん充実しており、ナカナカ興味深い内容でありました。なかでもオモシロイなーと思ったのは、次の取組み。
http://www.saibankan-hyouka.net/
 実際に参加できるのは、弁護士さんのみということですが、裁判官のみなさんについて、様々な項目について点数をつけ、また、コメントも記入できるという取組みとのこと。
 たとえば、「評価の評価をしなければならないんやないの」とか、「コメントを記入する際には定型化したフォームを導入してはどうか(点数をつける際に一言コメントを付す形式を導入する等々)」とか、「一般の人でも、全体平均点ぐらいは閲覧できるようにしたらどーか」とか、イロイロと考えられるところはあるにせよ、(【情トラ】判断によると)非常に興味深い取組みであることには間違いありません。
 あと、この裁判官評価ネットの説明を伺って、考えたのはやっぱり、「弁護士評価ネット」がどっかに構築されたらヨイかもなぁなんてこと。もちろん評価する人は、それぞれの依頼者。数多くの問題がありそうですが、あったらヨイと思いません? だって、弁護士さんって、いざ頼もうとすると、どーやって探したらいいのかわかりませんしね。
 どうですか、どなたか構築してみません? NPOとか設立して取り組んでみませんかね?