47都道府県/法務関係文献等所有状況の調査について(報告)
ひと月ばかり前の2005年8月6日(土)に、次のようなエントリをupし、私の「本棚にある法学文献の数」や、「今注目している法学者」、「最近買った法学書」、「よく読む、または特別の思い入れのある法学論文・法学書5選」について紹介させてもらいました。
■法学バトン - 【情トラ】附゛録゛
そして、「さて、このバトンをどなたに渡そうか」と思っていたところ、たいへん図々しいお願いかもしれませんが、次のような依頼を、47都道府県 法務担当者 様 宛てにお送りしてみようと考えたわけなのです。おそらく、こうした情報は、各担当者のみなさんにとって有益であるはずですし、また、せっかくですから、そうした情報を(市民を含めて)相互参照できるようにもしてみたい、という個人的な想いがあったものですから。
そこで、さっそく、8月8日(月)に、次のような依頼文書をメールに添付して、全国47都道府県法務担当者 様 宛てに送信いたしました。
■47 都道府県/法務関係文献等所有状況の調査について(依頼) - 【情トラ】附゛録゛
とりあえず、8月末日を締め切りとして依頼したところ、最終的には、47都道府県中39件のご回答をいただき、当初の趣旨、目的の大部分は達成できました。しかし、この多くのご回答を、私、【情トラ】が如何に上手くまとめるかという大きな問題が残っていたわけです。その結果が、本エントリ。
今回のエントリをもとに、各法務担当者のみなさんにとっても、また、自治体法務等に関心をもつ住民の方々にとっても、はたまた、そういった関心を今までもっていなかったという方々にとっても、多くの示唆に富むような情報の共有、そして、情報の循環ができればヨイなぁと夢想しているトコロ。ご意見なり、ご要望なり、ご批判なりありましたら、お気軽にコメントまたはメールなどをお寄せくださいませ。ヨロシクお願いします。
さて、回答集計結果を掲げるにあたって、いくつか留意していただきたいことを、あらかじめ記しておきます。
- 結果をまとめるにあたり、書籍の刊行回数を示す版数などの詳細情報は、【情トラ】のほうで調査のうえ、最新のものとなるように記載しています。しかし、なかには、私のミスによる誤りがあるかもしれませんので、ご注意ください。
- ご回答をいただいたなかで、数値化が困難(ex.質問文(1)について「膨大な数」との回答など)だったり、書籍と雑誌が混在するものがあるなどいたしました。そういった場合において、当方の判断で調査回答結果の一覧に掲げなかったものもあります。ご了承ください。
- あと、このエントリに掲げた amazon へのリンクには、私のAmazonアソシエイトIDが付与されています。もし購入をされるという場合に、別に構わないという方はそのまま(!)で、イヤイヤ自分のIDで購入するという方は、URLの訂正等をされますようにお願いします。
- そのほか、すべてを私個人1人で行いましたものですから、細かい確認作業などに不足があるものと思います。誤字脱字等も含めて、お気づきの点などありましたら、笑ってご指摘していただければ幸いです。
- なお、今回の調査結果については、すべての回答を表形式にとりまとめたペーパーを作成しております。もし、ご入用の方がいらっしゃれば、【情トラ】宛てお申し付けいただけましたら、確認のうえ、お送りさせていただくことといたします。詳細は、joho_triangle@hotmail.com まで、よろしくお願いします。
では、長々とした前置きは、ここで終えることとして、以下に本題を。なお、この次のエントリには、私の個人的な感想やまとめなどを掲げていますので、そちらもご参考まで。
■47都道府県/法務関係文献等所有状況の調査について(報告)/【情トラ】付言
■例言1/質問文(1)について
照会文書に記載した質問文を掲げています。
- 回答結果を、いくつかの観点から整理しています。
- それぞれ整理した結果を掲げています。
■照会回答結果/質問文(1)について
(1)貴課(係・班・グループ等)において所有されている法学文献の総数は、およそどのくらいでしょうか。なお、法学文献とは、一般に販売されている書籍等を意味することといたします。いわゆる例規集や法令集は含めなくて結構です。
- (注)この照会/質問への回答に対しては、ジュリスト等の雑誌形態のものも含んで回答いただいたケース、普段は使用せず書庫に保管しているものを含めるケース、逆に含めず回答いただいたケースなどが混在しております。その旨、留意されてください。
- 最多冊数(多い順に5件の回答を列記します)
- 6,000冊(回答2件)
- 4,400冊
- 3,000冊
- 2,000冊
- 最少冊数(少ない順に5件の回答を列記します)
- 100冊
- 260冊
- 300冊
- 363冊
- 400冊
- 平均冊数
- 1,365冊
■例言2/質問文(2)から(4)までについて
照会文書に記載した質問文を掲げています。
- 質問文に対するそれぞれの回答において、同じ書籍/雑誌名等を挙げている場合は、その件数を集計して掲げています。
- 当該件数を集めた書籍/雑誌等の情報などを掲げ、その詳細情報が掲出されたWebページへのリンクを作成しています。
■照会回答結果/質問文(2)から(4)までについて
(2)直近に購入された法学書は、何という書籍でしょうか。なお、法学書とは、とくに憲法、民法、行政法等の区別を問いません。また、法制執務に関するものも含めることといたします。
- 回答件数の集計
- 著者等『書籍名』(出版社(、版)、出版年)
- 3件
- 2件
- 1件
- 阿部斉、今村都南雄、岩崎恭典、大久保皓生、沢井勝、辻山幸宣、山本英治、寄本勝美『地方自治の現代用語』(学陽書房、第2次改訂版、2005)
- 石毛正純『自治立法実務のための法制執務詳解』(ぎょうせい、四訂版、2004)
- 礒崎初仁 編著『政策法務の新展開-ローカル・ルールが見えてきた-』(ぎょうせい、2004)
- 遠藤浩 編『基本法コンメンタール民法 総則』(日本評論社、第五版新条文対照補訂版、2005)
- 遠藤浩 編『基本法コンメンタール民法 債権総論』(日本評論社、第四版新条文対照補訂版、2005)
- 小川英明、宗宮英俊『事例からみる訴額算定の手引』(新日本法規、改訂版、2000)
- 鎌田薫、加藤新太郎、須藤典明、中田裕康、三木浩一、大村敦志 編著『民事法Ⅰ 総則・物権』(日本評論社、2005)
- 企業法務実務研究会 編『リスク管理と契約実務』(第一法規、全1巻・加除式、2004)
- 木田宏『逐条解説地方教育行政の組織及び運営に関する法律』(第一法規、第3次新訂版、2003)
- 行政訴訟実務研究会 編集『自治体法務サポート 行政訴訟の実務』(第一法規、全1巻・加除式)
- 小磯武男『近隣訴訟の実務』(新日本法規出版、2000)
- 小早川光郎、高橋滋『詳解改正行政事件訴訟法』(第一法規、2004)
- 小林 秀之、沖野 真已『わかりやすい新破産法-倒産実体法はこう変わった』(弘文堂、2005)
- 芝池義一『行政救済法講義』(有斐閣、第2版補訂増補版、2004)
- 新日本監査法人公会計本部 編『わかりやすい地方独立行政法人の実務』(ぎょうせい、2004)
- 政策法務研究会 編集『自治体法務サポート 政策法務の理論と実践』(第一法規、全1巻・加除式)
- タイムビジネス推進協議会 編著『概説 e-文書法』(NTT出版、2005)
- 地域協働型マネジメント研究会 編『指定管理者制度ハンドブック』(ぎょうせい、2004)
- 地方税徴収実務研究会 編著『ビギナーのための滞納処分と民事執行の手続き 第1部・第2部・第3部』(時事通信社、2004)
- 東京弁護士会 編『入門新破産法-新しい破産手続きの理論と実務 (上)(下)』(ぎょうせい、2004)
- 東京弁護士会法友全期会 債務整理・企業再生研究会 編『スムーズな清算・再生のための 倒産手続選択ハンドブック』(ぎょうせい、2004)
- 中島誠『立法学−序論・立法過程論』(法律文化社、2004)
- 西野正之『Q&A滞納整理の実務と書式』(新日本法規、2005)
- 林修三『法令解釈の常識』(日本評論社、改訂版、1975)
- 林雄介『絶対わかる法令・条例実務入門』(ぎょうせい、2004)
- 半田正夫『著作権法概説』(法学書院、12版、2005)
- 法務省訟務局内訟務事務研究会 編『国・公共団体をめぐる訴訟の現状』(ぎょうせい、1998)
- 松永邦男、小林久起 編著『Q&A改正行政事件訴訟法』(ぎょうせい、2005)
- 室井力、兼子仁 編『基本法コンメンタール 地方自治法』(日本評論社、第四版、2001)
- 本橋光一郎、本橋美智子 編著『要約著作権判例212』(学陽書房、2005)
- 山本敬三『民法講義1 総則』(有斐閣、第2版、2005)
- 吉田徹 編著『改正民法ハンドブック』(ぎょうせい、2005)
(3)よく活用される法学書を、5つまで挙げていただけますでしょうか。なお、5つという数は一応の目安にすぎません。1つから4つまででも、5つをこえても構いません。
- 回答件数の集計
- 著者等『書籍の名称』(出版社、版、出版年)
- 3件
- 内田貴『民法Ⅱ 債権各論』(東京大学出版会、1997)
- 内田貴『民法Ⅲ 債権総論・担保物権』(東京大学出版会、第2版、2004)
- 塩野宏『行政法Ⅱ 行政救済法』(有斐閣、第四版、2005)
- 塩野宏『行政法Ⅲ 行政組織法』(有斐閣、第二版、2001)
- 総務省行政管理局 編『逐条解説 行政手続法-公正で透明な行政をめざして』(ぎょうせい、増補新訂版、2002)
- 福井秀夫、村田斉志、越智敏裕『新行政事件訴訟法-逐条解説とQ&A-』(新日本法規、2004)
- 南博方、小高剛『注釈行政不服審査法』(第一法規、全訂版、1988)
- 室井力、芝池義一、浜川清 編著『コンメンタール行政法Ⅱ 行政事件訴訟法・国家賠償法』(日本評論社、2004)
- 2件
- 1件
- 芦部信喜 著、高橋和之 補訂『憲法』(岩波書店、第三版、2002)
- 伊東健次『Q&A不服審査ハンドブック』(ぎょうせい、2003)
- 伊藤眞『民事訴訟法』(有斐閣、第3版補訂版、2005)
- 宇賀克也『個人情報保護法の逐条解説』(有斐閣、第2版、2005)
- 宇賀克也『国家補償法 <法律学大系>』(有斐閣、1997)
- 加藤雅信『新民法体系』 (有斐閣、第2版、2005)
- 行政不服審査研究会 編集『行政不服審査事務提要』(ぎょうせい、加除式)
- 小磯武男『近隣訴訟の実務』(新日本法規出版、2000)
- 国賠訴訟実務研究会 編『国家賠償訴訟の理論と実際』(三協法規、改訂版、2000)
- 小滝敏之『補助金適正化法解説-補助金行政の法理と実務』(全国会計職員協会、全訂版、2002)
- 裁判所書記官研修所 監修『民事実務講義案 1〜3』(司法協会、改訂版)
- 塩野宏、小早川光郎、宇賀克也 編『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ』(有斐閣、第4版、1999)
- 自治研修研究会 編集『地方行政ゼミナール』(ぎょうせい、全2巻・加除式)
- 芝池義一、高木光 編『ケースブック行政法』(弘文堂、第2版、2005)
- 渋谷幸夫『定款の逐条解説』(全国公益法人協会、2004)
- 渋谷幸夫『寄附行為の逐条解説』(全国公益法人協会、2005)
- 園部逸夫、嶋津昭、中川浩明、芳山達郎 編集代表『最新 地方自治法講座 第1巻〜第10巻』(ぎょうせい、2003)
- 田中二郎『新版行政法(上)(中)(下)』(弘文社、全訂第二版、1971)
- 地方自治制度研究会 編著『地方自治質疑応答集』(第一法規、全3巻・加除式)
- 地方自治制度研究会『注釈地方自治関係実例集』(ぎょうせい、新訂版、1993)
- 東京弁護士会 編『入門新破産法-新しい破産手続きの理論と実務 (上)(下)』(ぎょうせい、2004)
- 原田尚彦『行政法要論』(学陽書房、全訂第六版、2005)
- 法務省訟務局内訟務事務研究会 編『訟務事務の手引 行政庁自治体職員のための訴訟対策ガイド』(ぎょうせい、1998)
- 法令用字用語研究会 監修『法令用字用語必携』(ぎょうせい、改訂版、1981)
- 前田庸『会社法入門』(有斐閣、第10版、2005)
- 南博方 編『注釈行政事件訴訟法』(有斐閣、2000)
(4)定期購読されている雑誌は、何種類になりますでしょうか。なお、できましたらその名称もお教えください。
- 回答件数の集計
- 雑誌の名称(出版社)
- 26件
- 22件
- 21件
- 7件