法政策分析/法的思考と政策的思考

  • 政策とは…将来において実現すべき目的と、それを達成するための方法
  • 法とは…政策に根拠を与える*1という側面だけではなく、政策の内容がとりうる範囲または政策立案/実施過程における手続を規定するという側面もある
    • 具体的には、京都府が実施した「文化力による京都活性化推進条例(仮称)案」の骨子に対する意見の募集に対して、提出した意見において、このことと同様の指摘を行ったつもり。つまり、「①『文化力による京都活性化』に関する各種施策の推進にあたり『拠りどころ』となる条例を制定するといっても、単に施策実施の根拠を定めることだけを目的としているのであれば、条例制定の必要性が乏しい」のではないか、そして、「②『府は、前項の規定による施策の策定・実施に当たっては、府民等の幅広い参画のもとに、相互に連携・協力するよう努めます』といった努力規定などではなく、『施策の策定・実施の過程に、府民が参画できる制度又は手続を設けなければならない』と条例に明記することが求められる」のではないか、との指摘である。
    • 【参考】平成17年8月31日/意見提出 - 【情トラ】附゛録゛

  • 政策的思考パターン= For A, do B (=Aのために、Bをしろ)
  • 法的思考パターン= If A, do B (=もしAだったら、Bをしろ)

*1:cf.侵害留保の原則など