統治構造改革のゆくえと憲法@京都大学春秋講義
メインテーマが「新しい日本のかたち」ということで、一般の方々に参加していただきやすい分かりやすい講義が連続して開催しているようでして、そのなかの1回。法学研究科の 大石眞 教授による「統治構造改革のゆくえと憲法」という講義を受けてきました。
■京都大学-イベント情報/京都大学春秋講義
※以下は、私の個人的理解(もちろん誤解もあるかも)に基づくメモ。その旨ご留意ください。
- 改正論議への視点
- 日本国憲法は、基本的に第一次世界大戦後(1920年代)の憲法モデルによるもの。9条も1928年のパリ不戦条約をモデルにしたものと考えられる。
- 登場してきている各種憲法改正案の内容は、抜本的改正というより現行憲法の不備を補正するにとどまる。
- たとえば、国民を非常に古臭いイメージで捉えているという印象がある。具体的には、先進諸国では、1970年代から18歳に選挙権があるにもかかわらず、あまり大きな論点とはなっていない。また、いわゆるイニシアチブとレファレンダムの導入にも積極的とは言い難い。あらには、96条の要件がハードルが高いままであると、いつまでも国民が登場する機会が出てこないともいえるのである。