Winny開発をめぐって

 たいへん興味深い記事。
開発者が語る“ポストWinny” - ITmedia NEWS

一度放流したファイルは消せないという管理不可能性は「Winnyの技術的欠陥」と自ら認める。これを解決するアイデアはいろいろあるというが、Winny開発をめぐって公判中の今の彼は、それを試せる立場にはない。

 この部分については、第17回公判の次の部分が参考になるのでは。

Winny事件/17回公判/被告人質問/「Winnyの評価」及び「家宅捜索」等から抜粋。
 なお、傍聴記録ではありますが、全てを再現できているわけではなく、また、様々な編集等を加え、勝手な付加、理解不足や事実誤認などもありうることなどについて、ご注意されますようお願いします。

  • (弁護人(特に注記がなければ、以下同じ))一括管理はできないのか
    • (被告人(特に注記がなければ、以下同じ))当時は思いつかなかったが、今はできる
  • 今できるということを客観的に証明できるか
    • 今、特許をだしている
  • 弁20号証を示します。特許出願に関するもの
    • はい
  • これは、どのような内容か
    • 全部で3つ。ひとつが、ファイルを強制的に消すもの。ふたつめが、問題のないファイルについて、ノードにこのベンダーさんであれば許可するといった電子認証のシステム(?) そして、特定のファイルを強制的にひろめるもの。
  • この機能でセキュアなシステムが可能か
    • セキュアの定義にもよるが、安全に管理できる
  • Winnyネットワークでは、ウイルスが問題となっているが、これに対応できるか
    • もちろん消せます。あと、今、問題となっているのは、ウイルスによって意図しない情報が流出してしまうこと。このような意図しない情報流出に対して、流出しないようにすることは、(この特許出願しているシステムを用いずとも)簡単に修正が可能である
  • どの程度で修正可能か
    • プログラム数行(の修正)なので、1時間ぐらいで
  • 修正しないのは
    • 警察にバージョンアップしないでくれと言われたから
  • 念のために訊くが、ウイルスが問題になったのは、そう言われた前か後か
    • 後です