“ONE L”

ハーヴァード・ロー・スクール (ハヤカワ文庫 NF (114))

ハーヴァード・ロー・スクール (ハヤカワ文庫 NF (114))

 約30年ほど前の作品ながら,現在,それも日本のロースクールにおける雰囲気等にも通じる(と個人的には思える)ようなハーヴァード・ロー・スクール体験記。その全てが「そう」と言うわけではないけれど,登場人物や授業内容(もちろん“ソクラテス方式”によるもの),そして,その他のディティールのひとつひとつが,多かれ少なかれ,自らの個人的体験と照らし合わせることができる気がして,そして,実際にも照らし合わせたりしてみたりして(ex.ペリーニの一部分は,○○先生やなー),たいへん気楽に,そして,ときには,気を引き締めつつ,空いた時間を使って2日ほどで読了。
 「そんな立場が支持されていいものかどうかは再調査を要する(quaere)」わけですが,とりあえず,法科大学院生で,この本を未読の方には,「きみに警告したい(caveat)」ということで(p.82)。