「地検特捜部における独自捜査の理論と実態」@有信会学生委員主催 講演会

 たいへん興味深く,また,非常に生々しい内容を含んだ講演会でした。時間の都合上,途中までしか聴くことができなかったことが,残念。
 いくつか,いろんな意味で印象に残ったことなどを,掲げておくことに。
※なお,あくまで,以下は【情トラ】が聴いて個人的に理解した限りでのメモに過ぎません。実際には,おっしゃられなかった事などを私が勝手に補いまとめたところもあるはずです。その旨を必ずご留意くださいますようお願いします。

  • 地検特捜部の組織,体勢
    • 東京,大阪及び名古屋のそれぞれに,検事が,36名,15名及び8名とのこと(副検事は,2名から3名程度)
    • もっとも,事件によっては,他の部署,他の地検などから,検事を呼び寄せることも
  • (誤解をおそれずに言うと)知能犯については,とにかく被疑者を落とさなければ先に進まない
    • たとえば,「自白がない贈収賄事件を立件できるか」といえば,難しいと言わざるをえない。多くの場合,決め手になるような客観的な間接証拠は,そもそも残されていないことから,とどのつまりは自白を得るために,ひたすら説得することが重要になってくる
    • これは,日本の刑法が,主観的要素を必要とする部分が多いことも影響している
    • また,やはり最後までたどり着くところまで,いってほしいとの国民の期待もある


【参考として】