パブリックコメント・カレンダー080919

条例制定の趣旨
 近年、世界人口の増加、経済の発展、気候変動等により、世界の一部地域において水は量的に不足し、また、質的にも汚染、汚濁などの問題が懸念されている。わが国でも平均気温の上昇、降水量の減少などにより渇水などの被害が発生している。豊富な水資源を有する本県においても、水は上流の水源から海に至るまで汚染、汚濁などの危険にさらされるとともに、気候変動により、将来、水の安定した利用が損なわれることが憂慮される状況となっている。
 これまで、我々県民は、四季を通じてもたらされる水の豊かな恵みを活用して生活を営むとともに、過去において経済活動により汚染された北上川を清流に戻す取組を行うなど先人の知恵と努力によりこれを守り育ててきた。また、水を活用する中で生み出された文化及び伝統は、各地域と水との深い関わりの中で醸成され、保存されてきた。
 これらのことから、市町村、事業者及び県民の参加と協力の下、岩手の地域の水文化を将来の世代に引き継ぎ、人類と生物が持続的に共存できる良好な水環境及び豊富な水資源を守り育てるため、議員提案により本条例を制定しようとするものである。