【追記】「法運用のあり方」を受けて

[法務][総論]法運用のあり方
 六角さんからの言及を受けて。追記。
※この六角さんのエントリは、私が掲げたひとつの視点からのエントリに対する、全く別の視点からの言及であって、これも「多様な視点から」の一例ともいえるモノでしょうね(^ー^)


 あえて「私」のスタンスからの考えを補足的に追記しておくと、たとえば自治体行政の現場に関しては、「政治的力量のない声に関係者が耳を傾ける気が全くない」というコトでは、最早済まされない時代なのではないか、との認識がマズ前提にあります。
 モチロン実務上では、「市民の声がきこえてこない」という場面が多くを占めるのかもしれません。しかし、行政手続法に定められた命令・計画策定手続をはじめとして、事後的な評価手続の導入などといった、いわゆる「透明化」に資するいくつかの手続や制度面での充実により、少なくとも「声が届けられる可能性が制度的に保障されてきたこと」に、「なかの人」は敏感にならざるをえないはずでしょう。
 その結果、漠然とした物言いですが、単に一面的一方的な視点からだけではなく、憲法的価値といったモノ(しかし、それも絶対的なものではなく、長い検討を経ながら、多くの人びとから承認がなされてきたことによって、現在、価値として存在しているモノ)をひとつの大きな拠りどころとして、決定がなされていけばヨイなあ、などと思っている次第です。
 あと、個人的には「そとの人」として、もし鈍感な「なかの人」がいたとしても、そういう方にもゼヒ敏感になってもらうべく、「たとえ一つの意見であっても、考慮の結果、当初の案が変更されることもありうる」ような意見を提示できるようになればヨイなぁ、という気概をもっていたいと思ってはいるトコロであります。
※こうした私のスタンスにおいて、議会の役割をどう考えるかについては、これはこれでまたの別の機会にでも。