行政の現場における手続法的な規範意識について

磯部力、櫻井敬子、神橋一彦「エンジョイ!行政法第1回 行政法ってつまらない?」法学教室307号(2006年)pp.71-92 から一部引用。

I: 現実の行政の現場における手続法的な規範意識といったら、残念ながらかなりお粗末なところも多く、もう恥ずかしいようなものですよね。
S: ゼロに近いですね。
I: いや一生懸命やっておられるところもあるから、ゼロと言ってはちょっとお気の毒でしょうが、担当する部署によって温度差がものすごくあるのは事実で、およそ問題意識がなさそうに思えるところもあります

 一生懸命にやっておられるところ(行政機関)もあります。しかし、「お粗末なところも多く」、「ゼロに近い」との発言は、何らかの実体験に基づく適切な評価なのかもしれないな、とも考えなくもなかったです(婉曲的表現)。
 あと、ササヤカな取組みとしてではありますが、行政側及び住民側の「手続法的な規範意識」のヨリ一層の向上のために、パブリックコメントのリンク集を作成したり、パブリックコメントの実施情報を週1回確認してメールマガジンで配信したりして、一生懸命にやっている個人の存在は、ゼロではありませんので (^ー^)