サマータイムマシン・ブルース

 思い立って観て来た映画は、次のとおり(監督の本広克行さん、脚本の上田誠さん、出演者の瑛太さん、上野樹里さん、その他の舞台挨拶あり)。
http://stmb.playxmovie.com/


 感想からいえば、もう1回は観たいと思わせてくれた映画。とは、いえ1回だけでも充分に楽しめるし、理解もできるようになっていました。
 もともとは舞台演劇作品を映画化したものということで、「演劇の演技」と「映画の見せ方」のヨイところをそれぞれ上手く活用して、個人的にはカナリ満足。
 ただ、もう1回観たいと思わせてくれたってことを別の言いかたに換えてみると、2回目こそが本当に楽しめる映画っていえるのかもしれません。それこそ、今日のことをわかっていなかった昨日よりも、昨日のことをわかっている今日のほうがチョット*1は成長しているって感じで。
 もう少し言及しておきたいこと(=メモっておきたいこと)があるのですけど、やっぱりネタバレにもなりうるのでしょうから、以下「続きを読む」記法





1.先行作品へのオマージュ(?)
 いわゆる先行作品へのオマージュというか、それらを取り入れたお遊び的な要素というものは、数々あった模様。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や、ドラえもん(特に『映画ドラえもん のび太の大魔境』かな)、『ROOKIES (1) (ジャンプ・コミックス)』などなど。その他にも多くの作品を見出すことができるのでしょうけど、そうした元ネタを探して楽しめるという面もあるわけで。


2.そもそもタイムマシンは、誰がつくったのか?
 ストーリー上は、ホセなのでしょうけど。。 伊藤唯の助言で田村は、2030年8月19日に帰ったことになっているようですので、2030年8月20日に、未来のSF研究会員らが見つけるタイムマシンは、その田村が2005年8月20日から乗って帰ったタイムマシンになるはずですよね? とすると、グルグル廻るループになってしまい、果たして誰がタイムマシンをつくったの? ってことになりそうなのですが。。
 それに、田村は屋上から帰ったのに、2030年8月20日には部室のなかにタイムマシンがあること、さらにはカメラを取り戻しに一度戻ってきたときには部室のなかにやって来たこと、などは謎が残るような気がします。
 そのうち「屋上から帰ったこと」についえは、映画の表現上、屋上から空に向かって帰っていくという画がほしかったということが正解であるよーな気もするわけで、あまり屋上と部室の中という場所の問題については、考えていないのかもしれません。
 一応、場所の問題も含めて整合性がとれるような説明はつけられそうですが、それは2回目の検証を踏まえてみないと、、なぁ。


3.田村の父親は?
 映画では出てこなかった(?)、田村さんと彼女が出会うのでしょう、、それも、あんな感じの男性なのでしょう。 しかし、あえて、甲本と結ばれたケースをムリヤリ考えてみると。。。

    1. 甲本の下の名前が「拓馬」なので、あの田村は「甲本タムラ」なのではないか。 しかし、これは、オフィシャルサイトに「田村明」って書いてるな。。
    2. 柴田の両親が離婚して、田村となり、そこの婿養子となったのではないか。 しかし、ムリヤリやな。

 やっぱり、ブルースなので、ブルースな終わり方なのでしょうか、、ねぇ。
【追記】そういえば、甲本が、田村って人の養子になったうえで、柴田と結婚するということもアリでは。これが無理やりななかでも、一番可能性は高いかも。それもその養親の田村さんがカナリのおじいちゃんで、産まれた子どもがそのおじいちゃん子として育ったのであれば、あの田村の言葉遣いの古さにも納得がいくのではないかっつー話。


4.様々な伏線とその解決
 自治会に対する言及もあったのですけど、こればかりは予測できませんでした。


5.世代を感じる小道具
 ハリキリスタジアム。アレってファミコン版やんなぁ、2005年の大学部室にあるんかいな。


6.京都シネマの館内気温
 エアコンのリモコンが壊れたのかと思うほど、暑かった。アレも演出? んなわきゃあらへんけど。

*1:1日分